やっぱりそっくりな双子の兄弟

下記調査事例は類似する複数の調査を元に創作したフィクションです。

 

Aさん(50才)からメールでのご相談。

送信はオーストラリアからである。

内容は自分の双子の弟を探してほしいとのご相談である。

Aさんは現在、オーストラリアで日本のある会社の現地法人会社の社長をしており、

日本に里帰りしたときに自分の生い立ちを母(養母)から聞いたそうである。

その話によると、Aさんの母(養母)はある産婦人科で出産をしたが、死産であった。

その病院に双子を生んだ方(Aさんの実母)がいたそうである。

その方の生活状況は楽ではなかったそうで、その病院の院長のお世話で、

Aさんは現在の母(養母)に引き取られた。

実母はAさんの弟のみを出産したことにし、

また養母もAさんを実子として届けたそうである。

ですから、戸籍上は養子縁組ではなく、あくまでも実子であった。

突然、その話を聞いたAさんは戸惑ったと同時に養母に強い感謝の思いが湧いてきたそうである。

Aさんの父(養父)はすでに他界しており、この母(養母)を大切にしなくてはと思ったそうである。

その後、オーストラリアに戻り、日常の日々を過ごしていた。

ただ、一卵性の双子であったとのことなので、

やはり自分と同じ遺伝子を持つ弟に会ってみたいとの思いが日増しに強くなっていったそうである。

そしてネットで当社ホームページを見て、ご連絡を頂いたそうである。

相談員が以上の内容をお聞きし、正式な依頼となった。

依頼翌日から調査開始。

まずは当時の情報を元に出産した病院を訪ねるも50年前のことである。

すでに病院は廃院となり、当時の院長も他界されていた。

調査は難航を極め、調査期間もまもなく3ヶ月を超そうとしていたとき、

当社に有力な情報が入った。

だが、未確認な情報のため、調査員が現地に行ったが一瞬にして確認が取れた。

そこに、依頼人がいたのである。正確には依頼人と同じ遺伝子を持った人物。

顔、体型、そして、髪型まで一緒であった。

なぜ、髪型が一緒だったかはわからない。

ただの偶然なのか、遺伝子の仕組みなのか・・・・。

弟さんに事情をお話し、依頼人である兄から預かった手紙をお渡しし、調査を終了した。

後日、剛さんから国際電話を頂き、弟とオーストラリアで再会したそうである。

数日後、オーストラリアのレストランの前で二人が並んで写っている写真が探偵のところに届きました。